• 2007-12-25 (Tue) メリー・クリスマス
  • nfv2007mc



    ……
    …………
    ………………

    「ただいま……」

    ……

    「あれ、二人とも寝ちゃってる……?」

    何処かで優しい声が聞こえた。

    「ふふ、二人とも可愛い寝顔しちゃってるんだ……」

    その人にしてはちょっと悪戯っぽい静かな笑い声。
    そして

    ぷにっ

    「はぅ……?」

    頬をつつかれる。
    一瞬で目が覚めた。

    「ただいま、なのは」

    「……おかえり、フェイトちゃん」

    「遅くなってごめんね」

    「ううん。無事に帰ってきてくれて嬉しい」

    二人して微笑んだ。
    フェイトちゃんが後から抱きしめてくれている。
    制服が少しだけ冷たい。けど、それ以上にフェイトちゃんが温かくて、安心できた。

    「――幸せだね、なのは」

    「――うん。幸せだよフェイトちゃん」

    ヴィヴィオも居るしね。と二人で呟いた。

    「もっと幸せになろうね」

    「もっと幸せにしてあげる」

    どっちがどっちの言葉だったか。両方ともお互いの本心。
    レイジングハートとバルディッシュ、私とフェイトちゃん、二人のデヴァイスが小さく鳴った。

    『『日付が変わりました。25日です』』

    「――間に合ってよかったよ。なのは、メリークリスマス」

    「――うん。メリークリスマス、フェイトちゃん」





    「それじゃぁ、お姫様(ヴィヴィオ)を起こす?」

    「うん。少しだけ、家族でお祝いしようか。フェイトママの帰りをずっと待ってたから、起こさなかったら私が怒られちゃう」


    今年も一緒にクリスマスを迎えられた。
    一日一日がとっても大事。思い出が増えていく。だから、これからずっと続く、これからずっと増えていくこの思い出に参加させよう。
    そしてこの娘(ヴィヴィオ)の思い出にこれからも私達がいますように――――








    END
    --------------------------------------------
    バイトから帰ってきてから更新〜の真犬です。
    バイト先でメリークリスマスを迎えてしまいました。
    イヴのと合わせて二つで一つ。
    しかしネタ被り必至のような気が(汗
    被ってたらごめんなさい、ほんとに
    ついでに、オフィシャルな設定が良く分からなかったので、管理局員の休暇制度とかいろいろ勝手に考えてます。違ったらごめんなさい
    でも、なのはとフェイトには幸せになって欲しいとです。そしてヴィヴィオも。

    みなさん、ホントにメリークリスマス!

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  • 2007-12-24 (Mon) クリスマス・イヴ
  • 「フェイトママ、早く帰ってくるといいね……ヴィヴィオ」

    「うん……かえってきたら、いっしょにおかえりなさい言うの……」

    「そうだね…」

    頭を撫でる。サラサラの髪が指に気持ちいい。
    時間は遅い。いつもなら既にヴィヴィオを寝かしつけている時間になっている。
    ミッドチルダには地球独自の「クリスマス」なんていう行事はない。だから、休暇を取れるかは運任せだ。
    年末年始という時期的な概念はあるけど、年末だろうが年始だろうが、時空管理局員にとってはあまり関係がない。特に執務官になると、戦技教官よりも多忙を極めることが多い。
    教官職が主な私は休暇を取れたけど、フェイトちゃんはそうもいかなかったらしい。

    「ごめん、なのは。出来るだけ早く帰ってくるから」

    イヴの今朝からそう謝られた。
    毎年、この時期は一緒に過ごしているのに。それに、今年は新しい家族が増えたのに……。

    「すぅ……すぅ……」

    私の横でヴィヴィオが小さな寝息を立てていた。
    ヴィヴィオ用の毛布でくるんで、私の分の毛布もかけてあげる。
    室温を調節しようと思って、ソファーから立ち上が――

    「んむー……なのは…ままぁ……」

    ――立ち上がろうとするも、小さな手に袖を掴まれていた。
    柔らかい手、小さい手、力のない手。なのに、振りほどけない。振りほどきたくない。絶対に振りほどきたくない。
    そっと座りなおして、ヴィヴィオを抱き寄せる。

    「レイジングハート、室温を調節してもらえるかな」

    『わかりました』

    遠くで空調設備の電子音が鳴った。
    適温を選んで調節してくれている。

    「ごめんね、こんなことに使っちゃって」

    『問題ありません』

    「ありがと」

    長年付き合ってきた、家族といっても過言ではない存在の言葉。安心できた。
    自分でさらに身を寄せてくるヴィヴィオの温かさを感じつつ手近な所に置いていた絵本を手に取る。
    読んで聴かせるわけではなく、静かにページをめくっていく。

    「……フェイトちゃん、早く帰ってこないかな……」

    安心できるその場所で、私は想い人を待った。

    「……無事に…帰ってきてね……」

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